結髪



平安時代から7世紀ものあいだ、女性は髪を結わず垂らしていたが、室町時代からしだいに結髪がさかんになった。結髪はまず遊女や女歌舞伎役者が、男髷をまねて始めたとされている。代表的なものは唐輪髷(からわまげ)で、後頭部の頭上に束ねた髷を立てている。それから発達した兵庫髷は、先を輪に結い上げ、後ろ髪で髱(たぼ)を出している。 いわゆる日本髪は鬢(びん)、髱、前髪、 髷から成り、髪全体をこの四つに分け、中心の髷にそれぞれの毛先を集めて結い上げるが、兵庫髷にはこうした日本髪の原型がすでに見られる。
桃山時代にはそのほか、後頭部で束ねて垂らした形(ポニーテール)や、垂らし髪を首すじで丸く輪にした形、背で大きく輪にした形、垂らし髪を短かめに切りそろえた髪形なども流行した。いずれも両耳をすっきりと出すことに特徴がある。髪飾りはまだ櫛のみで、これは服飾が装飾性を吸収したため、そのほかのアクセサリーを必要としなかったからである。
また室町時代以降、庶民の女性たちの間では、労働の際、結髪を包む桂包(かつらづつみ)がさかんになった。


解説:小袖打掛腰巻帷子被衣お歯黒・白粉
夫人の衣武士の衣農民・町人の衣能装束



ウィンドウを閉じる