羽織



羽織は、旅行の時などに塵埃を防ぐために衣服の上に羽織った胴服が変化したものといわれているが、その出自を定めることはむずかしい。起源については南蛮服、直綴(じきとつ)、胴服、十徳(じつとく)からという諸説があり、室町後期に現れたといわれている。その後、武士が戦場で着用する陣羽織が生まれるが、着る機会のなくなった江戸時代には、紋付羽織となり武士の儀礼服となった。羽織は武家の権威を表す着衣だったが、町人の経済力が増した江戸中期には、町人も紋付羽織を着用するようになり、しだいに庶民のあいだにも定着していった。
女性は元禄(1688-1704)ごろから家着として用いたが、宝暦(1751-64)ごろ、江戸深川の芸者がはじめて人前に着て出て、羽織芸者として有名になった。


関連図版リスト:羽織
 
解説:小袖肩衣袴胴服帷子直垂陣羽織具足足駄・草履茶筅髷
夫人の衣武士の衣農民・町人の衣能装束



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