

16世紀、弓矢に太刀(たち)が中心だった戦争が、鉄砲を主力とした戦いとなったため、従来の具足(昔具足)の構造が改変され、当世の具足というようになった。これが一般に普及して、具足といえば当世様式をさすのが常となった。
当世具足の形式は、鉄板と革をつづりあわせた最上胴や鎖胴丸などの機能性を生かしたもの、南蛮胴などの影響をうけて、鉄砲に対する防御機能が高く、馬上でも徒歩でも活動的で軽いものが求められた。また戦功によって封禄が左右されるため、戦場でのおのれの働きを印象づけるために、華美で意表をつくデザインがほどこされた。
とくに兜の立物(たてもの)は、背中に立てる合印とともに自己のマークとして用いられ、奇抜なデザインが好まれた。鹿角や鍬形、家紋、日月や気象山形、神仏、霊獣、鳥虫や植物のデザインが発案され、勝利や除災の縁起がかつがれている。また胴の威(おどし)などの色彩にも豪華で奇矯なものが多く、戦国武将の心意気を示している。鎧の下に着る直垂も、錦や唐織などを用いて豪奢を誇った。
解説:小袖|肩衣袴|胴服|帷子|直垂|羽織|陣羽織|足駄・草履|茶筅髷
夫人の衣|武士の衣|農民・町人の衣|能装束
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