

鎌倉時代から、武家のあいだでは額から頭頂にかけて髪を円く剃りあげる月代(さかやき)行なわれていたが、桃山期には一種の風俗となって庶民にも広まった。月代の発生には諸説があるが、兜をかぶるときに熱気がこもるのを防ぐためというのが定説となっている。
この時代には、剃る部分が広くなり、残った頭髪は後頭部で束ねた。かつて流行した烏帽子をかぶる習慣がすたれ、頭を露出することになったため男性の結髪も多くなった。代表的な髪形が茶筅髷で、これにも種類があり、月代を剃らないで頭髪すべてを束ねたり、若い男は前髪を残して頭上だけ剃り、茶筅髷を結ったりした。髷の形がイチョウの葉のようにひろがった銀杏髷も、武士、町人に多く見られた。結髪を専門とする髪床屋も現れた。
関連図版リスト:茶筅髷
解説:小袖|肩衣袴|胴服|帷子|直垂|羽織|陣羽織|具足|足駄・草履
夫人の衣|武士の衣|農民・町人の衣|能装束
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