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ボタン

ボタンはポルトガル語のbotaoに由来し、南蛮服とともにわが国に伝わった。それまで日本服の留め具の主体は結ぶ形式だったが、ボタンの機能性が知られるようになると、和服の袖口をボタン留めにしたり、陣羽織の前開きの飾り紐をボタン留めにしたり、1着の陣羽織に38個ものボタンをつけて袖や裾布を取り外し可能にしたりなど、ボタンは盛んに用いられた。織田信長着用と伝えられる革袴のボタンは象牙製で、日本最古のものといわれている。
ボタンは西洋で発明されたものではなく、蒙古で蒙古服の前開き型の衣服の、前を留めあわせる必要から考えられたといわれている。ヨーロッパにボタンが導入されたのは十字軍遠征の頃で、十字軍の騎士が着用したプールポワン(鎧の下に着る衣服)に取り入れられた。ルネサンス期に身体にぴったり合った前開きのプールポワンが流行すると、ボタンとボタンホールによる機能性が重視され、男性上衣の重要な部分となった。合わせてボタンの装飾化もはじまり、美しい工芸品としてのボタンがつくられるようになった。


解説:ジュバンカルサンメリヤスマント陣羽織南蛮キセルビロード更紗
夫人の衣武士の衣南蛮好み農民・町人の衣能装束



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