

琵琶湖の丸子船
上代以来、日本海沿岸と畿内の物流の中継航路として繁栄した琵琶湖の水運では、丸子船と呼ばれる独特の船が発達した。これは中世の刳船(くりぶね)から発展した構造船で、日本海の北国船に類似したものであった。琵琶湖水運が日本海に直結していた関係から、造船技術の面で影響があったものと考えられる。
大きさは100石積以上の大丸子と、それ以下の小丸子があったが、船形は細長く、舷側(船の横)に「おも木」と呼ばれる半丸太を使用するのが特徴である。その他、専門的な細部の説明は省略するが、当時の典型的な和船構造とはまったく異なる造りであったことだけはたしかである。
しかし、丸子船がいつ頃から存在したのか、史料がまったくといってないため明らかにすることができない。もっとも、海運の本場で造船技術の先進地区であった瀬戸内でも、刳船技術をベースにした準構造船から本格的な構造船へ移行するのが中世後期であるから、琵琶湖においても中世以前ということはないであろう。
関連図版:
琵琶湖の丸子船
解説:
琵琶湖
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