

障壁画の画題
障屏画の画題には、それぞれに固有のいわれや意味づけがあり、それがその画の位置づけ、格づけにも関連してくるといわれている。たとえば、狩野派における画論や画法の指導理念が著されている『本朝画史』には、殿中における障壁画の位置づけや格づけにひとつの秩序らしきものが示されている。それによれば、基本的には殿中の上段には山水、中段には人物、下段には花鳥を、廊下や庇の間には走獣を描くものとされている。ただし、場合によっては、金殿玉楼の上段から下段まで極彩色による雑図を描く場合もあるとの注釈もあり、時期や需要に応じて対応するようにという含みももたせてある。さらに、屏風や衝立画では画題に四季を加えること、杉戸絵では花鳥を主とし、人物や走獣も加えること、違い棚の障子には四季の草花や虫などが選ばれることなども、おおよその見当として示されている。
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