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明治時代に「発見!?」された天正遣欧使節
前回ふれた天正遣欧使節の一行が、ルネサンス文化真っ盛りのヨーロッパに到着するや、スペイン国王、ローマ法王、トスカーナ大公、ヴェネツィア大統領といった最高権力者たちから次々と最大限の歓迎を受けたことは、まさに「事件」といってもよいほどの出来事でした。使節一行が旅行中の1585年の一年間に限っても、彼らおよび日本に関する書物が48種類も出版され、さらに85年から93年までに90種類の本が刊行されるという、一大ブームが起こりました。現在とは雲泥の差がある当時の出版状況を考えると、まさに異常といえるフィーバーぶりでした。ところが不思議なことに、これほど重要な歴史的事業も、鎖国をしていたこともあってか、日本ではほとんど知られていなかったということです。1873年(明治6)、明治政府から派遣された岩倉具視らの視察団が、ヨーロッパを巡行中、ヴェネツィアの文書館で「昔ここに日本人の一行が来た」といって関係書類を見せられ、ようやく事の次第を知ったというのですから、なんとも驚くばかりです。
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