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戦国武将のたしなみ(承前)
前回、戦国時代における武将のたしなみについて記しましたが、現代社会人と比べても相当幅広く、多岐にわたっているため、小文では収まりきれませんでした。そこで、今回はそのつづきです。
今日でも根強い人気をもつ囲碁と将棋ですが、この「盤上の遊」が当時の武士の必修教養であったのはちょっと意外です。しかし、越前・一乗谷の朝倉館遺跡からは各種の将棋の駒が出土していますし、また織田信長は大変な囲碁好きで、本能寺の変の就寝前には側近と囲碁をしていたといいます。ただし、過度の熱中や賭け事はもちろん御法度でした。また、『宗五大草紙』という資料(1528年)によると、大鼓(おおつづみ)・小鼓(こつづみ)・太鼓をはじめ、笛・尺八・音曲・謡といった音楽関係の素養が挙げられ、また酒宴の席での芸も必修とあり、なにやら今日の社員旅行での宴会やカラオケバーの様子を彷彿とさせ、思わず笑いを誘われます。
しかしなんといっても注目すべきは、「料理」が武士のたしなみとされ、ヨーロッパの宣教師もこれについては戸惑いを書き記しています。ですが、絵巻物などには調理用の箸と包丁をもって料理をしている武士の図が、たしかに散見することができるのも事実です。またこのほか、算術や手習いが挙げられていますが、これは領国経営に携わる限り、当然の素養といえましょう。

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