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勝利はほどほどに
戦国時代の武将にとっては、なにはともあれひとつずつ勝利を積み重ねて領国を拡張し、いつの日か天下を取ることを夢見ていましたが、武田信玄は「完全な勝利は危険」であると、ちょっと気になる発言をしています。 すなわち「およそ軍勝は五分を以て上となし、七分を中となし、十分を以て下となす。五分は励みを生じ、七分は怠りを生じ、十分は奢りを生ず」と。これは、老子のことば「兵強ければ滅び、木強ければ折る」を連想させますが、別の言い方をすれば、がむしゃらに力で押すばかりでなく、ときには引くことも肝要であることを示唆していると言えましょう。 ついに天下を取る夢は叶わなかった信玄ですが、さすがに実力派武将、含蓄のある言葉ではありませんか。
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