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信長の正月パレード
天正9年(1581年)正月、安土城下にはポンポンと弾ける爆竹の音が賑やかに鳴り響きました。織田信長が主催した「左義長」の祝いです。赤い衣装に身を包み、南蛮わたりの黒い笠をかぶった信長が、華やかに着飾った家臣一同を従えて町中を騎馬で練り歩いたといいます。こうしたパレードの慣習がなかった当時ですから、見物人はおおいに驚き、かつ喜んだことは想像にかたくありません。やがて評判は宮中にも伝わり、洛中にての再現を望む声が届くと、信長は早速明智光秀に命じて準備に掛かりました。馬場をはじめ、皇族が見物する桟敷席を設けるなど、きわめて大がかりなものでした。この日の豪華で壮観なパレードのありさま、信長の衣装の美しさなどについては、公家の日記や『信長公記』に活写されています。派手好きでスター的な気質に富んだ信長の、得意満面な表情が目に浮かぶようです。
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