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一揆と傘(からかさ)連判状
歴史年表を眺めていると、14世紀から16世紀にかけての日本は、戦国時代に限っても馬借一揆、徳政一揆、国人一揆、土一揆、一向一揆など、いろいろな名を冠した一揆がずらりと並んでなにやら壮観な感じがします。しかしこの名称を見て分かることは、あらゆる階層に一揆が存在したということでしょう。つまり、一揆とはある目的を達成するために結成された集団ですから、目的別にその名を冠したものがいろいろあっても不思議ではないのです。
さて当時の一揆の最大の特徴は、その結びつきがヨコ型で主従関係がないということでしょう。勿論、 盟主的なリーダーはいましたが、参加者はあくまでも対等の関係にありました。しかし、一揆が同盟を結んで署名、という段になるといささか困ったことが起こります。ふつう連判署名をする場合、日付のすぐ下(これを「日下(にっか)」といいます)に署名した者が一番身分や地位が高いことと相場が決まっていましたが、先述のとおり一揆には上下関係がありません。そこで考えられたのが、署名者が輪になって署名するという「傘(からかさ)連判状」というものでした。ちょうど傘を広げたとき、骨が中心から放射状に広がるような形に、円形に署名をしたのです。なんとも大胆でユニークなデザインですが、じつはヨーロッパにもRound robinと呼ばれる同様の署名法があったといいます。

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