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秀吉の誕生日
戦国大名の生没年を調べると、ことに生まれた年は不明の点が多く、さらにいろいろな記述があってどれを取ってよいのか判断に迷うことがしばしばです。
豊臣秀吉を例に取ってみると、『朝日物語』には天文5年(1536)丙申(ひのえさる)6月15日とありますが、秀吉が自ら語ったものを祐筆の大村由己(ゆうこ)が書きとどめた『秀吉事記』では、天文6年丁酉(ひのととり)2月6日誕生とあります。
公卿の官歴を記した『公卿補任(ぶにん)』には、秀吉が天正11年に参議従四位下に任じられたとき48歳、また慶長3年薨去のときに63歳とあるので、逆算すると天文5年が誕生年ということになります。一年くらいどうでもいいではないか、という意見も出そうですが、史家にとってはなんともやっかいな問題なのです。

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