[ウェブマガジン] WEB MAGAZINE vol.015



第1回「和紙の里美濃町と美濃和紙の歴史」


01 水に育まれた和紙の里
02 豪商が軒を並べる卯建(うだつ)のまち
03 春の訪れを告げる「美濃まつり」
04 正倉院に残る最古の紙
05 大矢田の紙市
06 家康の采配に使われた紙
07 近代以降の紙業界の変容
08 美濃和紙の里会館


大矢田の紙市

中世の美濃国は、守護・土岐氏のもとに治安が保たれ裕福であったため、とくに中濃地域の板取川・武儀(むぎ)川流域には多くの紙漉きの村ができました。武儀郡大矢田(現・美濃市)では六斎市(ろくさいいち。月に六回開かれる市)と呼ばれる定期市が開かれ、美濃の紙は近江商人によって京都へと運ばれました。   美濃では、消費者の好む紙の情報を商人から得て、用途に適したさまざまな紙を漉き分けていましたから、大いに重宝されたに違いありません。障子用の紙は「書院紙」とも呼ばれましたが、なかでも美濃の書院紙は最高級の障子紙としてつとに有名でした。


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