屋台ごとに独自の構造がありますが、基本的には上、中、下段の三層からなり、曳くと上、中段がゆらゆらと揺れる造りになっているものもあります。屋台全体余すところなく装飾が施され、その絢爛豪華さは「動く陽明門」ともいわれています。
下段の台輪は全体を支えるため最高の木材が使われており、車輪には戻車(もどしぐるま)という仕組みがあります。これは回転する場合に用い、小さい車輪を使って静かに回すことができます。中段は四方に極彩色の欄干をめぐらせた縁をつけ、懸幕(かけまく)を張っています。また後部には見送り幕と呼ばれる、枠付きの豪華な絵柄の入った垂れ幕を下げています。上段の屋根には屋台組にちなんだ飾りと紋がつけられ、どこの屋台か一目でわかるようになっています。ただし神楽台だけは屋根がなく、大太鼓をのせています。
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上段に飾る人形もおのおの特色があり、そのうちからくりが演じられる屋台は現在4台あります。春の三番叟、石橋(しゃっきょう)台[上二之町上組]、龍神台[上三之町下組]と秋の布袋台です。
また屋台を収納する土蔵は屋台蔵と呼ばれ、町のところどころにみられます。高さ約9メ-トル、屋台の形に合わせて上にいくほど細くなる特殊な構造で、大きな観音開きの扉がついています。装飾の多い屋台を保護するのに最適な漆喰塗りで、江戸時代の大火の後、順次建てられましたが、重い扉には頑丈な蝶番(ちょうつがい)が使われ、いまでも狂いがないそうです。
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