祭りの次第
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4月14、15日に行なわれる春の山王祭は、はやくも3月1日、神前において屋台の曳行(えいこう)順序を決めることから始まります。12台ある屋台のうち一番は神楽台[上一之町上組]、二番は三番叟(さんばそ)[上一之町中組]と決まっていますが、三番からはクジを引いて決めます。
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4月にはいると各組でつごうが良い日を選んで屋台蔵を開け、1年の塵を払って飾りつけます。12日は旗立日で、神社、お旅所、各町が隣の氏子との境に幟を立て、大提灯を吊ります。このころから当番飾りなど家々で飾りつけが始まります。 |
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14日の祭り初日は試楽祭(しがくさい)で、夜には夜祭があります。御巡幸(ごじゅんこう)は神社での神事の後、御分霊を神輿(みこし)に納め、午後1時から獅子舞、大太(だいたい)神楽、雅楽、一文字笠に裃(かみしも)姿の警固などさまざまな役どころ、総勢1000人にも及ぶ大行列で巡行がはじまります。なかでも子供たちの演ずる獅子舞や闘鶏楽は人気の的で、カンカコカンとならす鉦(かね)の音は祭りの象徴でもあります。屋台は午前9時半ごろまでに中橋(なかばし)詰お旅所前と神明町通りに揃い、御神幸の行列を待ちます。
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そして巡行してきた神輿は、屋台の前を通ってお旅所に到着します。

お旅所前に集まった巡行行列の人々
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このあと屋台は夕方6時半ごろから100個近い提灯に火を入れ、その年の祭りを統率する宮本の組を中心にした町内を曳行します。これを夜祭といい、灯の入った屋台は夜の闇にひときわ美しさを増して、なんとも幻想的な雰囲気をかもしだします。
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曳き別れの唄にのって古い町並みを曳かれていく屋台の列からは、祭り特有の哀感が漂い、なんとはなしにもの悲しく感じられます。
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さて、いよいよ15日は本楽祭です。屋台は9時半ごろから三町通りに曳き揃えられ、からくり屋台はお旅所前でからくり演技を奉納します。うわさに高いからくりの妙技を一目みようと集まった人々で、開演時刻になると屋台の前は身動きもとれなくなります。物語仕立てでお囃子や謡いにのって何本もの手綱で操られる人形は、まるで魂が入ったように動き、その一挙一動に観客は目を見張り、息をのみ、盛大な拍手を送ります。
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三番叟のからくり。 童が翁に早変わりします。
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御神幸は正午過ぎにお旅所を出発、上三町などを巡行します。屋台は夕暮れとともに各組に引き払い、神輿は灯をともした行列で神社に帰還します。 |
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神社では千秋楽を唄って引き払いを行ない、これにて祭りは終わりとなります。 |
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10月9、10日に行なわれる秋の八幡祭の次第も春とだいたい似ていますが、9日は本楽祭で、11台の全屋台は9時ごろまでに境内と表参道に分けて曳き揃えられます。唯一のからくり屋台の布袋台(ほてい)[下一之町上組]は境内でからくり演技を奉納します。午後に御神幸が出発し、4台の屋台の曳き廻しが行われます。
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布袋台のからくり。 2人の唐子が上の綾(ブランコ)を飛び伝う 綾渡りが見ものです。
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宵祭は6時ごろからで、その年の祭りを統率する年行司の町を中心に巡行します。
10日は御神幸祭で朝、本社を出発した御神幸の行列は正午ごろ御旅所に到着、午後下三町などをまわって神社に帰還します。屋台は前日と同じ場所に集まり、夕暮れに各組に引き払います。
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